前半・気仙沼編になります。
2月19日から20日にかけて陸前高田市まで出かけてきました。
陸前高田市立博物館で特別展示中の『オシラサマ』にお会いしたくなったのです。
オシラサマは南東北を中心に伝われている民間信仰で、主に桑の木で作られた馬や人型(女性)のご神体に『オセンタク』と呼ばれる布を着せて、家々で祀る習わしが現在でも伝われています。
詳しくは下記のページへ。
きっかけはSNSに上がっていた学芸員の方の呟きが、私の好奇心をくすぐるものでした。
展示されているオシラサマにお供え物をするなんて、ユーモア―と柔軟性を兼ね備えた学芸員がいる博物館、オシラサマにも興味もさることながら、是非に行ってみたいと。
しかし陸前高田市、どういけばいいのだろうかと検索をかけてみた数秒後、あまりの遠さに唸ってしまいました。
東北新幹線から在来線に乗り換えて半日近くかかってしまう。
到底、日帰りで行かれる距離ではない。
おまけに、仕事の諸事情で有休を使いにくい時期。
なので、土日で安く行かれる方法はないものかと、SNSで何気なく呟いたらリツイートが。
「キュンパス」を使えばいいと、有識者が教えて下さりました。その節はありがとうございました。感謝。
「キュンパス」は、新幹線・特急列車などの自由席を含むフリーエリア内が1日間または連続する2日間乗り放題チケットで、JR東日本で発売されているものです。
平日限定なのがネックなのですが、偶然平日2日連休の日があったので、そこに充てて行くことに。
久々の弾丸旅行です。着の身着のまま、リュックひとつのフッ軽スタイルで飛び出しました。

飛行機にしろ新幹線にしろ、長距離移動は旅感が高まってワクワクします。
東京発はやぶさに乗り、北上し一ノ関駅へ。そこから大船渡線に乗り換え、まずは気仙沼駅まで。


新幹線乗車中はほとんど眠っていたのですが、人生初の大船渡線に乗り換える時は好奇心の塊になり、やたらシャッターを押してしまいがち。
と、言っても30分ぐらい渓谷の間を走っていたら、夢の世界に行ってしまいましたが。座席がめちゃくちゃ暖かった。

なぜピカチュウ?
リアス式海岸線をくねくねと走る路線図が龍の姿が名前の由来らしい。
無事に気仙沼駅に到着。空は晴れ、一ノ関駅近くに見られた根深そうな雪は全く見られませんでした。
大船渡線はリアス式海岸線沿いに大船渡駅まで海沿いのコースをたどるのですが、先の大震災の影響で、気仙沼から先は鉄道としては廃線になり、BRT(バス高速輸送システム)が運行されています。
それも、駅があったところにバス停、線路があったところはバス専用のバイパスになっていて、この土地ならではのものなのかもしれない。
バスとして形態を変えた影響で、震災前の路線と異なる箇所があるのですが、地元の方々の重要な足として運行中。
事情の背景を知ってはいるものの、景色同様、実際に目にすると震災の重さを感じてしまいます。
本来なら、気仙沼駅からBRTに乗り替え、そのまま陸前高田市に向かうつもりだったのですが、気仙沼にある「喫茶マンボ」の期間限定の名物、いちごババロアの存在を無視できなくて、それだけの為に初めての町に立ち寄りました。
https://www.instagram.com/p/DFrjmHdpQkM/?igsh=Nzg5a296czFldXo5

最寄りの停留所と思われる場所から、スマホの地図を見つつ、閑散とした町をさまよい歩きました。
きれいに区画が分かれた道にはまばらに建物が建っている。そのおかげで、かなりの距離を見渡せる事ができました。
気仙沼湾に近く、震災の時に津波で流された場所だと思われました。高台にある家以外は新しめの建物が目立ちます。
緩やかな坂道を登ると、やや密集した建物が並んでいる。
ああ、この辺りは津波の被害が少なかったんだろうと予想しつつ、やや迷走しながら歩くこと20分位、細長い区画の中に目的の『喫茶マンボ』にたどり着きました。

SNSの写真に記載されていた店内の写真と店名から、どこか昭和レトロをイメージしていたのですが、そのままでした。
レトロというより、看板が昭和時代からありますという堂々たる佇まい。
(実際は、1951年に気仙沼初の喫茶店としてオープン、その後震災で全壊はしたものの、2014年に再オープンしたそうです)
店内にはステンドグラスとシャンデリア、その光の下にはラーメンとチャーハンの定食を食べている昼休憩中の紳士と通路を挟んで、家族連れが甘味を堪能している。
私が幼稚園の頃に町中にあった飲食店のレイアウトそのままだ。
入口ベンチのそばにあるテイクアウト用の冷蔵庫には、喫茶マンボオリジナルキムチが旅立ちを待っている……。
「喫茶」の枠ではない。チェーン店ではない「ファミリーレストラン」を久しぶりに発見しました。
気温1桁の中、海風に吹かれてようやくの『喫茶マンボ』
昼休憩の時間帯に来店してしまい、少し行列が出来ていたのですが、期待を胸に並んでしまいました。
ほかの店を見つけるのも億劫だし、寒くて動けなかった。
ぐるりと店内に見渡すと、いちごババロアをオーダーした人が一定数いる……。
実物のいちごババロア、かなり大きい。夫婦が友達同士がシェアしながら食べている。
まずはババロアよりも食事を。
その頃になるとかなりの空腹で、チャーハンとハーフサイズのいちごババロアを2つオーダーしました。
ちなみに、ハーフサイズは私のオーダーでラストだったらしく、その後のオーダーはお断りをしているのが聞こえました。
まずはチャーハンセット。

スープをひとくち。それだけで寒さで硬直した体がほぐれていく……。チャーハンを咀嚼する毎に確かな熱量を蓄え、回復していくのを実感。その時の私の顔は真顔だったに違いない。
何この子? ハーフサイズなのに覇気を感じるぞ。いちごの妖精だよこれは。
崩すのが勿体無いと思いつつも、スプーンを震わせながら口に運ぶあわなみ。
フレッシュいちご、甘かった……。まさにいちごフィーバー。
赤が運気を高める勢いのように、チャーハン同様に頷きながら完食。
気仙沼産のいちごをふんだんに使ったスイーツは美味で、また縁があったら食べてみたいな。
というか喫茶マンボ、職場近所だったらメニューコンプするまで通っていた。たぶん。
実際は、食べに行くには気兼ねなく移動できる距離ではないけれど。それくらい記憶に残る味でした。
店員さんに陸前高田行きの最寄り駅(バス停)を尋ねたら、お店から10分ぐらいの距離にあるとの事。どうやら私が先に下車したバス停は遠回りだったよう。
町散策とはいえ寒い思いを無駄にしてしまった訳だ。まあ、これも旅の醍醐味。よきよき。
目的の内湾入口駅は市役所裏の坂を上ったところにある高台の中腹に。
単線の線路があったのだろう、スロープみたいなバイパスになっていました。とても不思議な感じ。

役所の裏に回るようなスロープのような坂を上ると……バス停のような駅。

写真は陸前高田方面です。
目的地の陸前高田市までは先があるので、『喫茶マンボ』以外はどこにも寄らずに出発です。
シャークミュージアムが気になっていたのですが、徒歩圏では厳しい。
雪と寒さ防止で重くて頑丈なレッドウィングを履いてきたのが敗因でした。
②に続く。




























































